ジャガードとは

ジャガードとは?

 

ジャガードとは、ジャカード織機を用いて、模様や柄を立体的に見えるように織られた物で

洋服の生地やタオル、ベルトやテープにも使用されその立体感を出せることから高級感を演出できるものになっています。

 

ジャガードの歴史は、フランスの発明家であるジョゼフ・マリー・ジャカールによって発明された物で当時はジャガードと同じような立体感の出る織りを2人がかりで作業していたと言われていますが、ジャガード織機の登場によって1人で立体的な柄や模様をおることが出来るようになり、その利便性の高さからあっという間にジャガード織機は普及して行きました。

 

※画像 ジョゼフ・マリー・ジャカール

ジャガードのメリット・デメリット

 

ジャガードは立体感のある見た目から、カーテンや絨毯など様々な布製品に用いられています。そんなジャガードにも得意不得意がありますので解説していきます。

 

メリット

・立体的に見え高級感が出せる

ジャガードの特徴といえばプリントなどにはない、立体感。

様々な色を組み合わせた複雑な柄や模様は絨毯などに織り込んであると立体的に見え、いっそう高級感を増してくれます。

 

・色褪せしにくい

先染めをした糸を使って織り込んでデザインや模様を出しているため、洗濯などをしても普通の染め物やプリントのものよりも色褪せしにくくなっています。

 

・肌触りが良い

タオルやブランケットなどにジャガードが使われていると、厚みがまし肌触りも良くなります。デザインだけでなく機能性にも優れています。

 

デメリット

・コストがかかる

ジャガードは基本的に別注扱いになります。デザインを起こしそれを織り込んでいくためコストがかかってしまうのが難点です。

 

・多色を扱うデザインが難しい

糸をジャガード織機により織り込んでいくため、使える糸の量が決まっています。そのため多くの色を使うデザインは難しくなってしまいます。多くの色を扱う場合はプリントなどの方が綺麗に出るといったメリットがあります。

 

ジャガード以外の織り

絨毯やアパレルの織り手法ですと、ジャガードの他に例をあげられるのものにゴブラン織りとドビー織りがあります。その2つの織りの手法も見ていきましょう。

 

・ゴブラン織り

フランスでゴブラン家の織物工房で作られた手法で、綴織の一般名称となりました。綴織はエジプト新王国時代、コプト時代、中世ヨーロッパでと作られており、パリで16世紀以降に作られたタペストリーを指します。主に材質は毛と麻を用いますが、金糸や銀糸、絹糸を使う場合もあります。その織りの自由度の高さから自在に模様が表現できるのと同時に多くの時間と熟練を要します。それに従って価格も高くなる傾向があり、日常使いというよりは観賞用とするのが一般的です。用途としてはラグやソファ、バッグなどに用いられています。洗う時は原則クリーニングになりますので、そこは洗濯をすることが出来るジャガードより手間がかかります。

 

・ドビー織り

ドビー織機を用いた手法で、日本には1872年に織物研究のためにフランスへ派遣された近藤徳太郎が、帰国後ひジャガード織法の手ほどきとしてドビー織機を取り入れたそうです。模様としては反復した小規模の織りが繰り返され独特のスタイルの幾何学模様の生地の出来上がりになります。また光沢感も表現できます。特徴としては吸水性の良さがあります。そのために用途としてはワイシャツやユニフォームとして利用されています。また肌触りも良いため赤ちゃんのオムツ、コットンのマスクやガーゼにも利用されています。

 

ジャガードの使用用途・使用例

 

ここまでジャガード織りの歴史やメリット、デメリット。比べられる織法についてご紹介しましたが、ここからは実際にジャガードがどのようなものに使われているのか、どのように使われているのかのご紹介をしていきます。

 

・タオル

ジャガードのタオルといったら一般的に知られています。スポーツ系のマフラータオルやお洒落なハンカチタオルなど幅広く使われています。ジャガードタオルの特徴として

  • 生地の立体感や厚み
  • 柔らかくふんわりとした感触
  • 優れた保温性、吸水性

の3つがあります。

ジャガードタオルは夏場のスポーツでの汗拭きから冬場ではひざ掛けなどで暖かくするなど多くの活用方法があります。

 

・ベルト、テープ

ベルトやテープにもジャガードが使われているものがあります。

ベルトやテープなどにジャガードを使用すると、無地のものやプリントの物より高級感が増したり、見栄えがとても良くなります。

使用されている部分としては、バッグの肩かけの部分やパンツの裏地やベルト、テープを靴紐として使ったりもしています。

 

・アパレル生地

洋服ではTシャツやスカート、ポーチなどにもジャガードが使われることもあります。ジャガードを使用することにより華やかで上品なものに仕上がります。スカートなどはハリが出てシワになりにくいのも特徴です。手触りもデザインによって変わってくるのでそちらも楽しめます。

 

作製方法

 

※画像 ジャガード織機

ジャガード織機はタテ糸1本ジ1本をコントロールして複雑な模様を織り出すことが出来る装置になります。

ジャガードはいったいどのようにして作られるのでしょうか?

先ず製織準備を以下の工程で行っていきます。

 

  • 巻返し:糸の太さむら、汚れなどの欠点を除去する。
  • 整経:所定の本数のたて糸をビームに平行に巻取る工程。
  • 経通し:たて糸をヘルド、筬に通す工程。
  • 機掛け:たて糸を織機上に仕掛ける工程。
  • よこ管巻き:横糸を木管に巻き、シャットルに装填できる状態にする。

 

糸がかけ終わったら以下の手順で製織していきます。

 

  • 開口運動:ヨコ糸に対して2つのグループに分けられたタテ糸を上下させヨコ糸が通るための糸道を作る。
  • 緯入れ運動:ヨコ糸。シャットルひよって開口内にいれ織機の端から端まで走らせる。
  • 筬打ち運動:ヨコ糸と交差させたタテ糸を寄せて打ち込む。

この手順と巻き取り運動と送り出し運動の繰り返しによって、製品が織られていきます。

簡単ではありますが、以上がジャガードの作製方法になります。

ごく一部ではありますが、弊社の作製したジャガードを紹介いたします。

上の写真は弊社の実際に製作したジャガード製品になります。

多色を扱うのが難しいジャガードですが、七色使いのジャガードや細かい模様や文字入れも可能です。

 

 

 

こちらはコードにジャガードで模様を入れたものになります。テープだけなくコードやゴムなどにもジャガード加工することが可能です。

画像は乗せられないのですが、ブランドさんのロゴや文字なども手掛けておりますので、ジャガードに興味があるお方は気軽に弊社にご相談ください。

 

 

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